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ミリドニアなう

勢いで

終了後一発目がいかがわしい…ところまで行かなかったネタ。いろんな意味で衝動に任せなきゃ書けなかったからしかたないんです、きっと。
ログインボイスから妄想膨らませたリオアニ、続きそうな所で終わってます。



寝台の上でアニはごろりと寝返りを打つ。今夜のアニはどういうわけか寝付けなくて、それをもう何度も繰り返している。視線の先には頑丈そうな扉。その向こうにはリオットが――アニの大好きな恋人が、不寝番をしてくれているはずだった。
夜通しで見張り番をさせるなど申し訳ないとアニは言ったのだが、リオットは譲らなかった。そういう所は本当に頑なだなあ、などと考えていたら、アニの胸の中に、ほんの少しの切なさを含んだ暖かい気持ちが溢れてくる。
こんな想いを誰かに抱くのは、アニにとって初めてのことだった。思いが通じてもなお、リオットに恋い焦がれる気持ちは止まらない。
そんなことを自覚してしまったら、アニはもうじっとしていられなかった。寝台からそっと抜け出し、足音を立てぬよう扉へと近づく。
部屋の中で大人しくしていなければリオットの迷惑になる。そう理解はしていても、この扉の先にいるリオット姿が見たくて、声が聴きたくてたまらない。
しばし逡巡したのち、アニは扉に手を掛けた。
ゆっくりと扉を開けると、リオットはすぐ側に立っていた。
「いかがされましたか、姫」
リオットが問いかける。それはいつも通りの落ち着いた様子に見えるのに、アニの胸はなぜか大きくドキリと跳ねた。
「あの、……なんだか、眠れなくて…………」
リオットにじっと見つめられ、アニは思わず視線を外す。いくらなんでもこの行動は考え無しだったかもしれない、などと思っても後の祭り。リオットは仕事としてここにいるのに、ちょっと話し相手になってくれ、なんて言われても困るだろうし、思えば寝間着一枚という姿でのこのこ出てきてしまったし……、そんな考えがアニの頭の中をぐるぐると回る。
黙り込んでしまったアニに、僅かに身を寄せてリオットが囁いた。
「……姫、添い寝をご希望ですか」
アニが驚いて顔を上げる。リオットはその手の冗談を言う人間ではない。だったらその意味は――
「添い寝、してくれるんですか……?」
探るように、アニが尋ねる。
「姫の望みは出来得る限り叶えるのが私の職務。ただし……」
リオットはそこで言葉を切ると、低い声で続きを告げた。
「それが何を意味するか、わからないなどということはありますまい」
アニの本能が何かを訴える。それが危険なのか歓喜なのか、もっと別の何かなのかはわからない。しかし、アニは己の欲求に従った。
「リオットさんに、添い寝、してほしいです」
「……承った」
返答を得たアニは一歩後ろに下がり、リオットを夜更けの部屋へと招き入れた。



続きを書きたい気持ちはある。

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