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ミリドニアなう

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続き①?

リオアニ転生ネタの続き…だけど、なかなか筆が進まないので、とりあえず書けた部分をupしちゃう。尻に火がつくことを期待して。
この部分はこのまま使うか、手直しするか、もしかしたら全カットするかもわからない。もったいない病なのでたぶん使うと思うけど。
あと明らかにアレなんだけど、オマージュってことで許されたい…

+++

リオアニ転生・主従逆転ネタ
初回と詳しい説明はこちら
今回はとりあえずだから短い。キリもよくない。






今朝もアニはリオットの屋敷へ向かっていた。もうすっかり慣れた道を歩き、門をくぐって勝手口へと回る。
屋敷の中へ入り数歩進んだ先で、アニはリオットと出くわした。リオットはこの家の主なのだから屋敷内を歩いていることに何の不思議もない。しかし、アニは相手を見て一瞬言葉を失った。目の前のリオットが、辛うじてズボンを穿きシャツは引っ掛けただけ、という姿だったからだ。リオットはというとアニが来る時間をすっかり失念していたらしく、こちらも驚きで目を見開いていた。
「……あ、その……しっ、失礼しました!!?」
アニはリオットに背を向けると、一目散にその場から走り去った。
使用人の控室にされている一角に駆け込み、アニはふぅと息をつく。こうして一旦落ち着いて考えてみれば、先程の対応は不適切であったように思われた。リオットが自宅でどんな姿でいようと、いやもちろん限度はあるが、ある程度寛いだ姿でいてもそれは当然のこととして受け止めるのが使用人としては正解だったのでは?と、アニは脳内で自身の行動を省みたが、
「……でもあれは恥ずかしいよ!」
誰に言うでもなく、そう抗議した。
あの時、大きくはだけたシャツからは、鍛え上げられた肉体が惜しげもなく曝されていた。いつもは後ろに撫でつけられている髪は好き放題に乱れ、その顔にはうっすらと無精ひげが生えていた。起き抜けだったのだろうか、普段の厳しいそれとはまた違う目つきの悪さだったのだが、そのどこか気怠げな表情が、なんだか…………なんだか何なのかは、今のアニにはわからなかった。
いつまでもそこで悶々としているわけにもいかないため、アニは手早く支度すると今日の仕事を開始した。広間の前で再びリオットと出くわしたが、その時のリオットは既にきっちりと身なりを整えていた。リオットがアニの前で足を止める。
「……先程は見苦しいものを見せすまなかった」
「いえっ、私こそ色々配慮が足りなかったといいますか……」
互いに相手の目を見ずにそう言って、会話がそこで途切れる。
「…………そうだ、リオット様、朝ごはんまだですよねっ?何か召し上がりますかっ?」
「あ、ああ、そうだな。では軽食を用意して貰えるか」
「わかりました!」
アニの返事は不自然なほどハキハキとしていた。そして、主命を全うするため、アニはキビキビと調理場へ入っていった。

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